株主優待が欲しくて買った株が、含み損になっていませんか?
優待はもらえるけど、株価は下がっている。このまま持ち続けていいのか、それとも売ったほうがいいのか、迷うこともあると思います。
今の株価が高いのか安いのか、これから上がりそうなのか下がりそうなのか、自分で判断できたらいいですよね。
実は、チャートを使えば、株価の大きな流れや現在の位置を確認することができます。
今回は、上級者が使うようなチャート分析の方法を、初心者にも分かりやすく解説します。今後の株価を考えるための判断材料として、ぜひ参考にしてみてください。
TradingViewで株価を見る
TradingView(トレーディングビュー)は、世界で1億人以上のトレーダーや投資家に利用されているチャート分析プラットフォームです。
株価の値動きをチャートで確認できるほか、時間軸の変更やトレンドラインの描画など、さまざまな分析機能を利用できます。基本的な機能は無料プランでも使えるため、初めてチャート分析に挑戦する人にもおすすめです。
私も株価の分析にTradingViewを愛用しています。今回は、実際にイオンの株価を分析してみましょう。
分析する銘柄は、株主優待でおなじみのイオンです。買い物に使える株主優待で知られる銘柄を例に、チャートの見方や線の引き方を順番に解説していきます。

▼ TradingViewはこちら
出典:TradingView公式サイト(利用者数は公式サイト掲載情報)
イオンの株価を表示
まずはTradingViewを開き、検索欄に「イオン」または銘柄コード「8267」と入力します。
検索結果から、イオンの株価チャートを表示しましょう。

週足に変更
チャートが表示されたら、時間軸を「週足」に変更します。
週足は、1本のローソク足で1週間の値動きを表したチャートです。
時間軸は日足や月足などでも構いませんが、長期的な値動きやトレンドを確認するなら、週足が見やすくおすすめです。

株価の流れを見る
週足に変更したら、まずはチャート全体を眺めてみましょう。
チャートを少し縮小して、全体の値動きが見えるようにするのがおすすめです。
株価が右肩上がりなのか、右肩下がりなのか。それとも、一定の範囲を行ったり来たりしているのか。
これだけでも、これまでの値動きがなんとなくわかりますよね。
下の画像を見ると、長期的には緩やかな右肩上がりになっています。一方、直近では株価が急上昇しており、その反動で大きく下落していることがわかります。
では、株価はどこまで下がるのでしょうか。次の章で見ていきます。

トレンドラインで株価を分析
チャート全体を見て、株価の大まかな流れが分かったら、次は1本の線を引いてみましょう。
今回使うのは、株価が下がったあとに反発した「安値」同士を結ぶ線です。
この線を使うと、株価が下がったときにどのあたりで反発してきたのか、また、安値が徐々に切り上がっているのかを確認しやすくなります。
線は厳密に引く必要はありません。何度か反発している安値を目安に、全体の流れに沿って引いてみましょう。
安値を結ぶ
まず、チャートの中から、株価が下がったあとに反発している場所を探します。
次に、そうした安値を2か所以上選び、直線で結びます。TradingViewのトレンドライン機能を使えば、簡単に線を引けます。

引いた線が右肩上がりなら、安値が徐々に切り上がっている状態です。株価が下がっても以前より高い位置で反発しているため、上昇傾向を判断する手がかりになります。
一方、線が右肩下がりなら、安値が切り下がっている状態です。株価が下がる流れが続いている可能性があるため、慎重に状況を確認したいところです。
簡単にいうと、株価が下がるたびに前より高い位置で反発していれば上昇傾向、前より低い位置まで下がっていれば下落傾向ということです。
このように安値を結ぶことで、株価がどちらの方向に動いているのかを把握しやすくなります。
高値を結んで平行チャネルを引く
私がよく使うのは「平行チャネル」です。
安値を結んだ線と平行になるように、高値側にも線を引きます。これで、株価が動きやすい範囲を大まかに把握できます。
現在の株価は、平行チャネルの中央にある点線あたりです。どうしても株主優待が欲しいなら、買ってもいいかな、というレベルですね。
ただ、お得に優待をゲットしたいなら、できれば平行チャネルの下から4分の1程度の位置で買いたいところです。
とはいえ、株価が下がるのを待ちすぎると、そのまま反発して買えないこともあります。どれくらい株主優待が欲しいのか、自分の中で折り合いをつける必要がありますね。

このテクニックは、保有している株を売りたいときにも使えます。
手放したい優待銘柄がある場合、平行チャネルの上から4分の1程度の位置まで株価が上がってきたら、積極的に売却を検討したいところです。
株価の底から買い時を考える
引いた線を、実際に優待株を買うときにどう活用すればよいのでしょうか。
私が重視しているのは、株価が下がったときに反発している安値を結んだ線の傾きです。
右肩上がり・横ばいなら買いを検討
安値を結んだ線が右肩上がりなら、株価が下がっても以前より高い位置で反発している状態です。
また、線が平行に近い場合は、株価が一定の範囲で動いていると考えられます。
このような形であれば、私は買いを検討してもよいと考えています。
右肩下がりなら慎重に
反対に、安値を結んだ線が右肩下がりなら、株価が下がるたびに安値を更新している状態です。
まだ下落が続く可能性があるため、私は基本的に、この段階で買うのは避けたいと考えています。
天井の形は参考程度に
安値だけでなく、高値側の線も確認すると、株価がどのあたりまで上がりそうかを考える手がかりになります。
高値を結んだ線も右肩上がりなら、株価がさらに上昇する可能性もあります。そうなれば、買ったあとに株価が上がるという意味ではラッキーですね。
一方、高値側の線が右肩下がりでも、安値を結んだ線が右肩上がりや平行であれば、私は買いを検討します。天井の形は、あくまで参考程度に考えています。
優待の欲しさで買い時を決める
最終的には、その株主優待がどれくらい欲しいかによっても、買うタイミングは変わります。
どうしても欲しい優待なら、多少高くても買うという選択肢はあります。一方、そこまで欲しいわけではないなら、株価が下がるのを待ち、平行チャネルの下側に近い位置で買いたいところです。
ただし、平行チャネルの下側に近づいたからといって、必ず反発するわけではありません。株価の動きを確認しながら、自分が納得できるタイミングで購入を検討しましょう。
まとめ
株主優待が欲しくて買った株が含み損になったときは、焦って売買する前に、一度チャートを確認してみましょう。
TradingViewを使えば、株価全体の流れや安値の位置を確認でき、買い時を考える手がかりになります。
私が重視しているのは、安値を結んだ線の傾きです。右肩上がりや平行なら買いを検討し、右肩下がりなら、もう少し様子を見るようにしています。
もちろん、チャートだけで将来の株価が分かるわけではありません。企業の業績や株主優待の内容も確認しながら、どのくらいその優待が欲しいのか、自分の考えに合わせて買うタイミングを決めることが大切です。
優待が欲しいからこそ、少しでも納得できる価格で買えるように、ぜひチャート分析を活用してみてください!


