年収1000万と聞くと、すごそうに見えます。
高収入。
勝ち組。
生活に余裕がありそう。
でも私は、この数字をあまり信用していません。
なぜなら、年収は「その人がどれだけお金をもらっているか」は分かっても、
どれだけ時間を差し出しているかを教えてくれないからです。
年収1000万円でも、
- 毎日10時間労働
- 通勤往復2時間
- 土日も仕事の連絡
- ストレスまみれ
なら、それは本当に羨ましいのでしょうか。
私は、年収より時給で見た方がいいと思っています。
年収1000万でも、時給にするとそこまで高くないことがある
例えば、かなり雑に2人を比べてみます。
Aさん
- 年収:1,000万円
- 平日:毎日10時間勤務
- 通勤:往復2時間
- 月の残業:40〜50時間
- 土日もたまに仕事の連絡あり
Bさん
- 年収:600万円
- 平日:8時間勤務
- 通勤:往復30分
- 残業ほぼなし
- 土日は完全に自由
この2人、年収だけ見ればAさんの圧勝です。
でも、使っている時間まで含めて計算すると、話は変わります。
年収より時給で見るとこうなる
仮にざっくり年間の拘束時間を出してみます。
Aさん(年収1,000万円)
- 労働時間:1日10時間 × 240日 = 2,400時間
- 通勤時間:1日2時間 × 240日 = 480時間
- 合計:2,880時間
→ 年収1,000万円 ÷ 2,880時間 = 時給 約3,470円
Bさん(年収600万円)
- 労働時間:1日8時間 × 240日 = 1,920時間
- 通勤時間:1日0.5時間 × 240日 = 120時間
- 合計:2,040時間
→ 年収600万円 ÷ 2,040時間 = 時給 約2,940円
これ、年収差ほどの差がない
年収だけ見ると、
- Aさん:1,000万円
- Bさん:600万円
で、400万円も差があります。
でも時給にすると、
- Aさん:約3,470円
- Bさん:約2,940円
です。
差はあるものの、年収の見た目ほど圧倒的ではありません。
しかもAさんは、
- 責任が重い
- 仕事のストレスが強い
- 自由時間が少ない
- 家族や趣味、副業、投資に使う時間が減る
という可能性も高い。
そう考えると、「年収1000万」という額面ほど圧倒的な差ではないことが分かります。
さらに現実は、手取りで削られる
しかも、年収1000万円をそのまま全部使えるわけではありません。
会社員なら、税金や社会保険料が引かれます。
ざっくり言えば、手取りは720万円前後です。
つまり、さっきのAさんを手取りベースで時給換算すると、
724万円 ÷ 2,880時間 = 時給 約2,510円
になります。
ここまでくると、年収1000万円という肩書きの強さはかなり薄れます。
額面は立派でも、手元に残るお金と差し出している時間を考えると、思ったほど美味しくないこともある。
私はここを見ないで「年収1000万すごい」と言うのは、かなり雑だと思っています。
年収を見るより、自分の時間の値段を見た方がいい
もちろん、年収1000万円そのものを否定したいわけではありません。
高年収はすごいです。
でも、数字だけを見て憧れるのは危ない。
大事なのは、
- その年収を得るために何時間使っているのか
- 手取りでいくら残るのか
- 自由な時間がどれだけあるのか
です。
年収1000万円でも、長時間労働と高いストレスの上に成り立っているなら、見た目ほど豊かではないかもしれない。
逆に年収が少し低くても、労働時間が短く、自由な時間が多いなら、そちらの方がよほど豊かに暮らせることもあります。
私は、年収1000万という肩書きより、
自分の1時間がいくらで売られているか
の方がずっと大事だと思っています。
まとめ
年収1000万という数字は、たしかに魅力的です。
でも、その数字だけを見て羨ましがるのは危ない。
本当に見るべきなのは、
その年収を得るために、どれだけの時間を差し出しているか
です。
年収が高いことよりも、
時給がいくらか。
手取りがいくら残るか。
自由な時間がどれだけあるか。
私は、そちらの方がずっと大事だと思っています。
年収1000万という肩書きに騙されるより、まずは自分の時給を計算してみてください。
見える景色が、かなり変わるはずです。
