インフレというと、
「物価が上がって生活が苦しくなるもの」
というイメージが強いと思います。
もちろん、それは間違っていません。
スーパーの食料品は高くなる。
外食も高くなる。
家賃も上がるかもしれない。
私たちの生活は確実に苦しくなります。
ただ、インフレはすべての人に平等ではありません。
むしろ、
誰の味方をするかがはっきりしている現象
だと思っています。
インフレは現金の敵
インフレとは、モノの値段が上がり、お金の価値が下がることです。
例えば、去年100円で買えたものが今年は110円になる。
500円で食べられたランチが600円になる。
このとき、手元の1万円の額面は変わりません。
でも、その1万円で買えるものは確実に減っています。
つまり、現金や預金は、インフレによって少しずつ価値が目減りしていく資産です。
通帳の残高は変わらなくても、実質的な購買力は落ちていく。
これがインフレの怖さです。
インフレ最大の味方は「お金を借りている人」
インフレで最も得をしやすいのは、意外かもしれませんが借金をしている人です。
なぜなら、インフレは「お金の価値を下げる」からです。
例えば、住宅ローンを固定金利で組んでいる人を考えてみます。
毎月の返済額が10万円だとします。
インフレが進んで物価も給料も上がったとしても、ローンの返済額そのものは変わりません。
つまり、将来の価値が下がった10万円を返していく構造になります。
借金の額面は変わらないのに、お金の価値だけが下がっていく。
だから、実質的な返済負担は軽くなります。
同じことは国にも当てはまります。
日本政府は巨額の借金を抱えていますが、インフレになれば税収は額面上増えやすくなります。
一方で、過去に発行した国債の元本はそのままです。
つまり、国にとってもインフレは借金を軽くする方向に働くのです。
インフレは「実物資産」を持つ人の味方でもある
インフレで有利になるのは、借金をしている人だけではありません。
実物資産を持っている人も有利になりやすいです。
なぜなら、インフレではお金の価値が下がる一方で、モノの価値は上がりやすいからです。
例えば、
- 不動産(土地・建物)
- 株式
- ゴールド
- コモディティ
などです。
不動産を持つ人
不動産は、インフレになると土地や建物の価格が上がりやすく、家賃も上昇しやすくなります。
さらに、住宅ローンを組んで不動産を持っている人は、借金の実質負担が軽くなるというメリットもあります。
株式を持つ人
株式もインフレに比較的強い資産です。
企業は物価が上がれば、自社の商品やサービスの価格を引き上げることができます。
もちろんすべての企業がうまく値上げできるわけではありませんが、長期で見れば企業の売上や利益もインフレとともに増えやすくなります。
その結果、株価や配当も押し上げられやすくなります。
ゴールドやコモディティを持つ人
金や原油などのコモディティも、インフレ局面で買われやすい資産です。
紙のお金の価値が下がると、実物そのものに価値を求める動きが強くなるからです。
インフレが苦しいのは「現金しか持っていない人」
逆に、インフレで苦しくなりやすいのは、
- 現金や預金しか持っていない人
- 給料が物価上昇に追いつかない人
- 借金をしておらず、資産も持っていない人
です。
現金はインフレで目減りする。
でも、その現金を増やしてくれる資産は持っていない。
これでは、ただ生活コストだけが上がっていくことになります。
インフレは「みんなが苦しい現象」ではありません。
資産を持つ人と持たない人の差を広げやすい現象
でもあるのです。
だから私は、インフレを怖がるだけではなく「乗る側」に回りたい
インフレはたしかに厄介です。
生活コストは上がるし、現金の価値は下がる。
でも、文句を言っているだけでは何も変わりません。
現金だけを持って、
「物価高つらい」
と言い続けるのか。
それとも少しずつでも株や投資信託を持って、
インフレに乗る側へ回るのか。
ここで将来の差はかなり大きくなると思っています。
もちろん、生活防衛資金まで全部投資に回せという話ではありません。
現金は必要です。
ただ、それ以外のお金までずっと現金のまま置いておくのは、インフレの時代ではかなり不利です。
まとめ
インフレは誰の味方か。
私は、
借金をしている人と、資産を持っている人の味方
だと思っています。
- インフレはお金の価値を下げる
- その結果、借金の実質負担は軽くなる
- 不動産や株式、ゴールドなどの実物資産は価値が上がりやすい
- 一方で、現金や預金は目減りしやすい
つまり、インフレは平等ではありません。
現金しか持たない人には厳しく、資産を持つ人には有利に働きやすい。
だからこそ私は、現金だけで守る人ではなく、
少しずつでも資産を持ち、インフレに乗る側の人間でありたい
と思っています。
