債券と金利はシーソーです。
金利が上がれば債券は下がる。
金利が下がれば債券は上がる。
両方が同時に上がることはありません。
そして債券積立を始めるなら、まずこの事実を受け入れる必要があります。
金利上昇局面で債券を買うということは、「将来の高い利回り」を手に入れる代わりに、「目先の含み損」に耐えるということです。
なぜ金利が上がると債券は下がるのか
例えば、あなたが年利1%の債券を持っているとします。
その後、世の中の金利が3%まで上昇したらどうなるでしょうか。
新しく買う人からすると、
「同じお金を預けるなら3%もらえる債券の方が良い」
と考えます。
すると、1%しかもらえない古い債券の人気は下がります。
人気が下がれば価格も下がる。
これが、
金利上昇 → 債券価格下落
の正体です。
逆に金利が下がれば、昔の高金利債券の価値は上がります。
だから、
金利低下 → 債券価格上昇
となります。
金利上昇期は「仕込みの期間」
債券価格が下がると、多くの人は損をした気分になります。
しかし積立投資家が見るべきなのは、今日の評価額だけではありません。
金利が上昇しているということは、
新しく発行される債券の利回りも高くなっているということです。
つまり毎月の積立によって、
より高い利息を生む債券を買い続けることができます。
その代わり、すぐには報われません。
来月も下がるかもしれない。
半年後も下がるかもしれない。
1年経っても含み損かもしれない。
だから、
債券積立を始めたのに全然増えない。
むしろマイナス。
そんな状況は普通に起こります。
債券積立で大切なのは「時間軸」
債券投資で失敗する人の多くは、
高い利回りを手に入れたのに、価格下落に耐えられず途中で売ってしまいます。
しかし、
金利上昇局面で積み立てている人は、
将来の高利回りを仕込んでいる最中です。
目先の価格だけを見ると苦しい。
でも長い目で見れば、
高い利息が積み上がり、
やがて金利が低下した時には価格上昇という恩恵も期待できます。
債券ファンドを買う人が知っておくべきこと
債券ファンドやETFには満期がありません。
そのため、
「満期まで持てば額面で戻ってくる」
という個別債券の特徴は薄くなります。
また外国債券の場合は、
金利だけでなく為替の影響も受けます。
米国債が好調でも、
急激な円高になれば円ベースの資産は目減りすることがあります。
まとめ
債券と金利はシーソーです。
金利が上がれば債券は下がる。
金利が下がれば債券は上がる。
この関係を理解せずに債券を買うと、
「安全資産のはずなのに値下がりしている」
と驚くことになります。
金利上昇局面で債券を買うということは、
将来の高い利回りを得る代わりに、しばらくの含み損を受け入れるということです。
債券積立で重要なのは、
目先の評価額ではありません。
今、自分がどの金利環境で債券を買っているのか。
それを理解しておくことです。
金利が上がっている時に買うなら、
すぐに花が咲くとは思わないこと。
その代わり、
未来の果実を育てているのだと理解しておくことが大切です。
