この記事でわかること
○ 安定型ポートフォリオの考え方
○ なぜ株式だけでは危険なのか
○ 金やコモディティを組み込む理由
○ 私がおすすめする資産配分
結論
私は将来の経済を予測することはできないと思っています。
景気が良くなるのか、悪くなるのか。
インフレになるのか、デフレになるのか。
正確に当て続けることは不可能です。
だから私は、
「どんな経済環境でも生き残れるポートフォリオ」
を意識しています。
一発で大きな利益を狙うのではなく、大きな暴落を避けながら長期的に資産を増やしていくことが目的です。
経済は4つのサイクルで動いている
経済は大きく分けると、
- 景気拡大
- 景気後退
- インフレ
- デフレ
という環境を繰り返しています。
そして資産によって得意な環境が異なります。
例えば、
- 株式は景気拡大に強い
- 債券は景気後退に強い
- 金は不況や不安定な相場に強い
- コモディティはインフレに強い
という特徴があります。
つまり、どれか1つの資産だけを持つということは、特定の経済環境に賭けているとも言えます。
全天候型ポートフォリオという考え方
有名なポートフォリオの一つに全天候型ポートフォリオがあります。
代表的な配分は、
- 株式 30%
- 長期国債 40%
- 中期国債 15%
- 金 7.5%
- コモディティ 7.5%
です。
株式が30%しかなく、債券が55%を占めています。
初めて見る人は、
「守りすぎでは?」
と思うかもしれません。
しかし、このポートフォリオの目的はリターンを最大化することではありません。
どんな経済環境でも大きな損失を避けることです。
なぜ分散が重要なのか
投資初心者の頃は、
「株をたくさん持てば分散になる」
と思いがちです。
しかし、
- 米国株
- 全世界株
- 日本株
を持っていても、暴落時には一緒に下落することが少なくありません。
これは相関が高いからです。
相関とは、同じ方向に動く度合いのことです。
株式同士は上がる時も下がる時も似た動きをするため、思ったほどリスクは分散されません。
本当の分散とは、
異なる値動きをする資産を組み合わせること
です。
私が金を組み込む理由
私は金の価値はリターンではなく、相関の低さにあると思っています。
金は株式と異なる値動きをすることがあります。
そのため、
株式が大きく下落したとき
↓
金が支える
↓
ポートフォリオ全体の下落幅が小さくなる
という効果が期待できます。
私は金価格の上昇を予想しているわけではありません。
株式だけでは得られない分散効果を期待して保有しています。
コモディティを組み込む理由
コモディティとは、
- 原油
- 天然ガス
- 小麦
- 金属
などの資源です。
イメージとしては「物価そのもの」に近い資産だと思っています。
実際、昔と比べると食料品やエネルギー価格は大きく上昇しています。
スーパーでの買い物や電気代を見ても、多くの人が物価上昇を実感しているのではないでしょうか。
私は長期的に見ても、資源価格が下がり続ける未来はあまり想像できません。
そのため、コモディティはインフレ対策として一定の価値があると考えています。
金とコモディティは増やしすぎなくて良い
ただし、私は金やコモディティを増やしすぎる必要はないと思っています。
なぜなら、
株式は企業利益を生み出します。
債券は利息を生み出します。
一方で、金やコモディティはそれ自体が利益を生み出す資産ではありません。
配当もなく、利息もありません。
そのため、長期的なリターンだけを考えるのであれば、株式の方が優秀だと考えています。
また、金やコモディティには別の問題もあります。
投資信託の手数料が比較的高いこと。
さらにコモディティは、NISAで投資しやすい商品が少ないことです。
そのため私は、
「分散効果は欲しいけれど、持ちすぎる必要はない」
という考え方をしています。
私が考えるおすすめの資産配分
私が現在おすすめしている配分は、
- 株式 50%
- 債券 35%
- 金 10%
- コモディティ 5%
です。
これは全天候型ポートフォリオを参考にしながら、自分なりに調整した割合です。
本来の全天候型ポートフォリオは、
- 株式 30%
- 債券 55%
- 金 7.5%
- コモディティ 7.5%
と、かなり守備的な構成になっています。
しかし私はまだ長期投資ができる年齢であり、ある程度のリスクは取れると考えています。
そのため株式比率を増やしています。
一方で、私は大きな暴落に強いタイプではありません。
株式市場が大きく下落したときの精神的な負担を少しでも減らしたいため、一般的な全天候型ポートフォリオよりも金の比率を高めています。
ここで大切なのは、
配分そのものを真似することではなく、考え方を理解することです。
私の考えでは、
- 金 10%
- コモディティ 5%
程度をベースにして、
残りの株式と債券の割合は自分のリスク許容度に合わせて調整するのがおすすめです。
株式と債券の割合に正解はありません。
リスクを抑えたいなら債券を増やせば良いですし、リターンを重視したいなら株式を増やせば良いと思います。
人によって正解は違う
当然ですが、最適なポートフォリオは人によって異なります。
例えば、
暴落が怖い人
↓
債券や金を増やす
若くて長期投資ができる人
↓
株式比率を増やす
という考え方もあります。
重要なのは、
「自分が続けられる割合」
を見つけることです。
どれだけ優れたポートフォリオでも、暴落時に売ってしまえば意味がありません。
まとめ
私は将来の経済を予測することはできないと思っています。
だからこそ、
- 株式
- 債券
- 金
- コモディティ
という異なる値動きをする資産を組み合わせています。
このポートフォリオの魅力は、一発で大きく儲けることではありません。
それぞれ異なる波形を組み合わせることで、大きな暴落を避けながら、ゆっくりと資産を増やしていけることです。
もちろん、今回紹介した配分が全員にとっての正解ではありません。
若くてリスクを取れる人は株式比率を増やしても良いですし、安定を重視する人は債券や金を増やしても良いと思います。
大切なのは、将来を予測することではなく、自分が続けられるポートフォリオを作ることです。
私は将来を当てることよりも、どんな未来にも対応できる資産配分を持つことの方が重要だと考えています。
